腐ったお姫様と腐った王子様の恋物語
「そのCP、意外ですよね。」

私が話しかけると、腐男子は凄い勢いでこっちを見た。

帽子で隠れてるけど、髪の色は綺麗な金髪だ。

「あなたも、そう思いますか?」

サングラスで顔が分かりにくいけど、笑顔が見える。

「この漫画、好きなんですか?」

「はいっ!大好きです!もう、アニメの声優も豪華だし、絵も綺麗だし、クオリティーも高いし!」

「分かります!CPもいっぱい考えられるし。」

しゃがんでいた腐男子が立ち上がった。そして、私のことをまじまじと見つめだす。

背、高いな・・・。



数分後、腐男子が口を開いた。


「・・・もしかして、ゆうさんですか?」

「何でそれを!?」


ゆうっていうのは、私のペンネームだったり、ハンドルネームだったりする名前。

一応、同人誌描いたり、絵師やったり、歌い手として活動もしてるんで。


でも、何でこの人がそれを知ってるんだろう。


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