腐ったお姫様と腐った王子様の恋物語
ひとまず、私たちはそれぞれの買い物を済ませ、●ニメイトを出た。
そして、二人でネットカフェに入った。
「えー、神谷さんは、モデルさんですよね?」
私は一応確かめた。
さっきは聞き間違いで、同姓同名ってこともあるし。
「え・・・はい。そうですが・・・。」
やっぱりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?
「漫画とかアニメとかは・・・?」
「大っ好きです!・・・あ・・・ごめんなさい。」
「いっいえいえ。こちらこそ」
にしても、びっくりとしか言いようがない。
雑誌とかでクールにカッコつけてるモデルさんがまさかの同志って・・・人は見掛けによらないものなんだ・・・。
「・・・やっぱ・・・おかしいですよね・・・モデルのくせに腐男子なんて・・・。」
「いや、おかしくはないと思いますよ?好みは人それぞれだし。」
「そう・・・ですか?」
「うん。」
「なら、良かったです。」
神谷さんが微笑んだ。
帽子とサングラスで隠れていても、その笑顔は輝いて見えた。