SweetS Love
Side波流


「おはよ~波流!
ってその怪我どうしたの!?」


「アハハ…
こけちゃっ…た??」


私の毎日は…
こける事から始まる。


「またぁ??
何回目よ~」


「う~ん…??
分かんないねぇ……」

何をしても失敗。

教科書はいつも忘れてるし。

お弁当もひっくり返すし。

掃除ではほうきに引っ掛かってこけるし。

体育では何をしてもこけるし。


駄目な女だ。


「しかも!!
その、黒ぶち眼鏡!!
外しなよ!!
ダテでしょ??」


「嫌だ…絶対嫌だ!!」


「はぁ…
その眼鏡外せば可愛い顔してるのに―…」


この眼鏡の奥は絶対見せれない。


「ま!
あんたが眼鏡外したいって思うまでは良いんじゃない??」


「うん……」


「アンタ意味分かってないでしょ??」


「??何?」


「女は好きな人ができたら綺麗になりたい。って思うのよ♪
ほら行こっ」


「う…うんっ」


“好きな人”なんて…私とは一生…縁が無い言葉だと思ってた。


そんな時に、あなたが現われたんだ。
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