しろうさ恋日記。




「………白羽……!」



「………!!」



ずっと待ってたその声に思わず笑顔で勢いよく顔を上げた。



座ったまま見上げた咲夜くんはまだ袴姿のままで………



もしかして…わたしに気づいて、急いで来てくれたの……?



「…………待っててくれたの………?」



「………!………うん……。い、一緒に…帰りたくて………っ。」



咲夜くんにかけられた声にハッとして、わたしは顔を見るのが恥ずかしくて…ちょっと俯いたまま答えた。



「~~~!!………ほんと……嬉しい。」



咲夜くんは口元を隠してわたしから視線をずらすと、つぶやくように言ってくれた。



「…………お疲れさま。咲夜くん………。」



恥ずかしいけどたまらなく嬉しくて………



わたしは緩む口元を隠せなかった。



「…………疲れとか………吹き飛ぶ。………待っててくれて、ありがとう。」



「~~~~!………うん……っ!!」














待ってていいのかな……?…なんて、ちょっと不安だった待ち時間









……………あなたの笑顔でこんなにも幸せ。











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