哀恋~素直になれば。

「お前が、真理亜を傷つけてるから――俺が治してやってんだろ!!いいか?お前は身体だけじゃねー、心まで傷つけてんだよっ」

嬉しかった。

すごく、すごく…言葉にならないくらい…。

こんなにもあたしのことを考えてくれてる人がいるなんて…

でも、透の歪んでしまった心には届かなかった。

「うるせー。どちらにしろ、俺と真理亜は結婚するんだ!お前には関係ないだろ?!」

顔を真っ赤にさせ透は光輝を怒鳴った

その一言であたしの身体が固まった。

そして、さっき言った透の言葉が何度も頭の中で流れる

結婚…ケッコン…けっこん―――

あたしは、本当に透と結婚しなければいけないの?

本当のあたしのキモチは何処にいるの?

あたしは――誰が好きなの???

分からない…分からない――――

ホントの自分が…分からない。



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