True Love

入部

入学式から一ヶ月



「キャハハ!!智史ッたら、何言ってんの!?」

鮎子の高笑いが響く。

「だって、そぅぢゃね?この問題。その時の貴子サンの気持ちを答えよ、ッテさぁ。そんなの貴子サンしかわからねぇよ。」

智史が問題文を指差しながら言った。

「いや、でも選択肢になってる訳だし、適当に選んどきゃいいぢゃん!智史も真面目だなぁ(笑)」

アハハと笑いながら正博が言う。
その正博の言葉に耐え切れなくなった香織は、

「適当でいい訳ないだろがッ!!つぅか今、授業中だろ!?どこが真面目なんだょ?だいたい、お前ら煩いんだって!!」

と、叫んでいた。
...いつものように。

「カォリンのいけずぅ…。」

「カォリンぢゃない!!」

結局いつものように、4人でギャーギャー騒いでいると、

「そこの4人!!静かにしなさい。」

いつものように、先生に注意された。
クラス中がクスクス笑っている。

そう。香織は、クラスみんなが認める、お騒がせ4人組の一員とされていた。


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