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第1章 過去

1.過去

夕方、來と2人で帰るいつもの道。

あたしから告って、もう8ヶ月。
OKもらって、まじうれしかった。

「8ヶ月楽しかったな。」
いきなり、來が言った。
『たのしかった・・・』?
過去形?
「どういうコト?」
あたしは、來に聞いてみた。
だって、もう終わりみたいな言い方だったから。
「あ、ごめん。まちがえた」
ならよかった。
でも、なんか突っかかる。
そういえば、最近、來の態度がおかしかった。
先週なんか1回も帰ってない。
誘ったのに、断られた。
そんなこと、今までなかったのに。
だけど、今日はOKしてくれた。
なのに、変なこととか言って・・・。
まぁ、大丈夫でしょ。
キット・・・・・・・。

でも、あたしは知らなかったんだ。
もう、手遅れだったって。


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