Memory

2.いじめ

あたしは、あのこと以来いじめに遭うようになった。
シカトだけじゃなく、水を掛けられたり、変な噂を流されたり・・・。
クラスだけじゃなく、部活でも。
バトミントン部は、校内で1番柄が悪い。
ラケットを川に捨てたり、部室にあった私物を捨てられたり。

こんな事があっても、あたしは耐え抜いた。
支えてくれた人がいたから。
一哉・羅亜弥・健介。
この3人が居なかったら、あたしは死んでる。

3年生になって、又、羅亜弥と一緒になれた。
でも、一哉や健介とははなれちゃった。
特に、一哉。
アイツがいなかったら、立ち直れなかった。
深い意味はないけど、
好きだ。
感謝してる。


今日は、1学期の初め。
みんなは、始業式に行ってるけど、あたしは、行かない。
みんなの近くに居たくないんだ。
無駄に関わりたくない。

だから、羅亜弥と一哉と健介でファミレスに行った。
羅亜弥とあたしは、チョコパフェ。
一哉は、ハンバーグ。
健介は、コーラ。
「おい、朝っぱらからハンバーグはないだろ」
健介は、一哉にあきれてる。
「食べ盛りなんでよ」
「そのうち真ん丸くなるゼ」
「ならねぇよ。健チャンこそ食えよ。骨になるゼ」
あいかわらず仲がいい。

「ね、今日ライブいかない?」
突然、羅亜弥が言った。
「一哉君は絶対ね」
「はッ?!なん「健介君と穂乃チャンは、どうする?」
今日は、用事なかったよね。
「あたしは、いいよ」
「俺も」
「んじゃ、決まり!18時に駅前ね」
ライブか。
久しぶりだね。


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