言えない秘密~ヤクザが愛する女~
まるで、昔からの友達の様に、竜は美優に話かけている。
面倒臭いから、竜に任せよう。
オレは、女に愛想を振りまくのが、一番面倒臭い。
「うん。大丈夫だった。それよりも、これ、勇人さんに返しますね」
そう言って、ショップの紙袋を差し出した。
「あれ?これ」
昨日、オレが貸したシャツが入っていた。
しかも、キレイにアイロンが掛けてある。
「もしかして、洗ってくれたの?」
「うん。だって、汚れちゃったから」
「あ・・・そうなんだ」
別にいいのに。
捨ててくれても良かったんだけど・・・。