【完】K.T.N
わからなくて、戸惑いながらも
お父さんにこう言った。



「和希は…もう逢えないかもしれない」



お父さんは驚いたそぶりをみせて



「じゃあ、今日は早く帰っておいで」



優しげに
笑顔でお父さんは
泣きそうな私に言って



「いってらっしゃい…楓」


初めて私の名前を読んで家へ入っていった。



「いってきますっ」


笑顔で
私は家を出た。

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