図書館>>>異世界



「はぁ…。なんでアンタら二人揃っていっつも私のとこ来るの?

教室ちげーじゃん」


二人とも五組。私、一組。……端から端じゃん!


「だって夜ちゃんに会いたいもん」

ぶーっと可愛く頬を膨らませる美少女の名前は美谷 天音(みたに あまね)。

名前に恥じず、美しく天使の様な愛らしい女の子だ。

「いやいや。天音は単に宿題わからんだけだろ。貸しな」


「違うもん!天音は本当に、本当――に、夜ちゃんが大好きで、」


「はいはい。ホレ終わり。 とっととあるべき場所へ帰んなさい」


「ひどい!冷たい夜ちゃん!」


「さっさと五組帰れば?天音。夜がうざがってっぞ」

「いや、海翔もだから。帰れ出てけ去れ」


「何で俺だけこんなに言われんだよ!」


天音とひっついていつも来るのは、沢渓 海翔(さわたに かいと)。
超が付くほどのイケメンで、確かにかっこいい。


天音と海翔が並ぶと、すご――くお似合い。モデル!?みたいな。


そんな麗しい二人に挟まれる私は、やっぱり目立つ目立つ。

わかりますよー?皆さんの「何で真ん中にあんなの居んの?」みたいなね。


うん。私もなんでだろうね?


とにかく、毎日二人がべったりついてくるわけ。

私は静かに暮らしたいのに…
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