君がいれば・・・①
「セナ、眠っているの?」


「え!」



彼の胸に頭を乗せているうちにうとうとと寝ていたようだ。



顔を上げてシンを見る。



瀬奈の顔を見てシンがくすっと笑った。



「セナ、目が赤い」



一日中、緊張して受付にいたから疲れていたみたい。



ワインも飲んで眠気がました。



「もう帰らないと……」



そうでないと、このまま眠ってしまいそうだった。



シンも疲れた顔をした瀬奈をこれ以上引き止められない。



「セナ 来てくれてありがとう」



名残惜しむかのようにシンは瀬奈の唇にキスをした。




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