君がいれば・・・①
その誘惑に勝てずに、瀬奈の後頭部に手を当てると唇を重ねた。



「んっ……」



セナのキスは甘かった。



どこまでも深く、いつまでもキスしていたい。



シンは瀬奈に長いキスをしていた。



唇を離した時には瀬奈の息が上がっていた。



瀬奈はくっつき過ぎた身体を離し、大きく息を吐いて整えようとした。



「大丈夫?」


ちょっと苦しそうな瀬奈。



「……うん」



シンのキスは今まで感じたことのないキスだった。



何もかも……全てを忘れさせてしまうキス。




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