君がいれば・・・①
「葉山部長~ お戯れはそこまでですよ?」



亜佐美が助け舟を出した。



「ちゃんとお目付け役がいたんだね?」



亜佐美の言葉に苦笑いをした葉山だった。



さっき亜佐美に今日泊まりにおいでよと誘われた。



たまには良いかと瀬奈は泊まりに行く事になった。



明日は2人ともお休みで亜佐美はシンの話を聞きたがっていたからだ。



亜佐美は地方出身で2Kのマンションに1人暮らしをしていた。



******



コンビニでワインとおつまみを買って亜佐美のマンションに到着した。



さっそく、ワインを片手に初めての出会いを話しはじめると亜佐美はびっくりした。



「すごいね?そんなこともあるんだ……」



映画のような話に亜佐美がうらやましそうな顔になった。



「瀬奈は韓国のスターにまったく興味なかったもんね?」



「うん 最初はジフンって名乗ったの でもたぶん、シンって名乗られても分らなかった」



「あんたにしてみれば思い切った事をしたよ 知らない人とデートしたり、ホテルに行ったりなんて」



「うん……自分でもびっくり」



かなりワインを飲んだ瀬奈はほろ酔い気分だ。




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