君がいれば・・・①
「セナ……」


「ごめんね、シン、わたしも一緒に居たいの……だけど……」



韓国語も出来ないし、シンの家族とうまくやっていけるか自信が無い。



「セナ、ごめん 急ぎすぎたね 今日は来てくれただけで満足するよ」



瀬奈の目にかかる髪を優しく払う。



瀬奈の気持ちは複雑だった。



衝動的にずっと一緒にいたい。



だけど、そんなのはうまくいきっこない。



みんなに祝福されたい。



「食事に行こう、シャワーを浴びてくるよ」



「外に出るの?」



「もちろん セナは俺との事が公になったら困る?」



「……困らない」



頭をふるふると横に振った。



自分は困らないけど反対されているシンは困るのではと心配そうな瞳をシンに向けた。



「俺も困らないよ むしろ嬉しいから」



マスコミに知られても構わないとシンは思っていた。



こそこそデートするのはもうやめだ。




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