君がいれば・・・①
もやもやした気持ちがシンを襲い苛立つ。



泣かせるつもりじゃなかったのに……。



キスなどせずに友達として接すればよかったんだ。



手にはラッピングされた長方形の小さな箱。



それをジーンズの後ろのポケットにしまう。



~~~~♪



携帯電話が鳴って、出すと着信の文字にジフン。



「なんだよ」



『どこにいるんだ?』



「これから帰る」



それだけ言うと携帯を切った。



ふとベンチに座ったウサギのぬいぐるみが目に入った。



置いていこうかと考えたが、シンはぬいぐるみを持ち上げた。



瀬奈との思い出を置いていけるわけがなかった。



ぬいぐるみを抱えると出口に向かった。




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