不良彼氏と極道彼女―夫婦になりましたSP―
優しくなった自覚なんてないし。

優しくなったからって、太一に私は、何かをしてしまったんだろうか。

視線を落とす私の頭を撫でる啓太。

高校時代の彼の面影は、あまりない。

顔は簡単に変わらないにしても、言動は大人の男。

何だか新鮮な居心地に、笑みが溢れた。



啓「笑ってれば良い。お前が悩んだり、元気のない姿、太一は嫌いだ」



百「うんっ」



仲間って、安らげる場所の一つ。

こうしてるだけで、心が軽くなった。
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