不良彼氏と極道彼女―夫婦になりましたSP―
…もーう!仕方ない!!



百「猫と実家に帰れ!」



太「お…俺も?;;」



百「嫁か、嫁の殺人器となる猫と、どっちが大切なの?今の太一は猫でしょうが!」



私はプイッと顔を逸らしてリビングに戻った。

太一が猫を玄関に下ろし、サークルを飛び越えて、私を追い掛けて来た。



百「痒い…」



私は電話台の引き出しにしまってある痒み止めを塗る。

何か、出会った日も、プロポーズされた日も、痒み止めを、半ギレで塗ってたような…。

まさに“デジャヴ”!!



太「百合亜ごめん!!
猫、隣に置いたら、すぐ帰って来るから!!」



…馬ー鹿…。

そんな必死に言われたら、可愛くて許しちゃうじゃん。
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