裏切りの少年
「わかった」


俺は相棒に返事を返した。


「それで、お前はどうする。
これから………」


俺は相棒に聞いた。


「『動画』を解析した時点で残りは、『世界の出方』を見つけるだけだ。
………だが、今はそれどころではない」

「そんなに、『G』は人手不足なのか………」

「隠密部隊が全滅して、18年………
溜まった仕事が多すぎる。
それに情報操作は時間が掛るからな」

「お前の能力でもか………」

「能力者だからだ。
『PC言語解析』なんて面倒な能力だ。
おかげで企業のサーバーにハッキングする日々を過ごしているよ」

「しばらくは会えないってことか」

「そういうことだ」


相棒は立ち上がった。


「時間だ。
そろそろ本部に戻らないといけない」

「ああ。
ありがとうな。
時間を作ってくれて」


忙しい時間を割いてくれたのだ。
俺と相棒は仲間だが、相棒には本職がある。
その中で、俺の手伝いをしてくれている。
感謝するのが当り前だろう。


「まぁ、何かあったら連絡してくれ」

「ああ」


相棒は店を出て行った。
相棒が店を出てから、俺は一人、席に座っていた。


「さて、どうするかな………」


俺は頭を掻きながら、今後のことを考えた。
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