悔やみ嘆く思い

「今朝、お前の通ってた中学校で実花さんの死体が発見された」

「えっ…何、冗談言ってるんですか、山岡さん」俺は無理矢理笑った。

なんとなく分かっていた。でもそんな事実知りたくもないし、受け入れたくない。

誰でもいいから嘘だよって言ってほしい。

でも山岡さんから返ってきた言葉は俺にとってあまりにも残酷だった。

「嘘じゃない。君の親友はもうこの世にはいない。死んだんだ」俺は無意識に走り出していた。

後ろから俺の名を呼ぶ声が聞こえたけれど、俺は振り向かず前を走った。

前を走っていなければいけない気がした。とにかく前へ前へ。

実花…?俺も後を辿っていいか?

実花なしでは生きていけないんだ。

ほら、前から光が。車の光が見える。


もうすぐそっちに逝くから。




キィーーっっ


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