残酷な優しさでもかまわない


お前!知ってたのか?!

その事実に驚愕し、でもどうして彩花がその事を知っていたのかは、今となってはわからない。


両親の気持ちを考えるとこの手紙を渡すのは躊躇われた。



娘は、幸せなまま旅だったと思わせてやりたい。

あの土下座する父親の姿を思いだすと、どうしても渡すことができなかった。



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