君は僕の…僕は君の…
-放課後-
遥はサキが待つ第3会議室に向かった。
今日はどの学年も会議がないのか、
とても静かだ。
ガラガラ…
遥は教室の中へ入った。
「サキ~来たよ~」
中から返事はない。
「あれ?サキ、まだ来てないのかな…」
教室の中まで来て、自分しかいない事を確認した。
…と、その瞬間
ガチャッ…
ビクッ…
いきなり鍵のかかる音がして、遥は驚きで肩が上がった。
入り口の方に振り返ると、そこには
氷山 秋がいた。
「久しぶり。遥…」
口だけの笑みを浮かべ、秋が笑った。