怪奇愛好家。

トンネル前で2


「彼が、お姉さんが異次元に行った
 東海林 要(しょうじ かなめ)くん!」
……なんだか酷い紹介の仕方だ。


今の時刻は午後10時36分。
トンネル近くの空き地に、僕は居た。

僕の前には3人の人が、
間には昼間出会った女の子が立っていた。

そしてその3人に対する僕の紹介がさっきのそれだ。


何故こんな時間にここに居るのかというと、
それは数時間前にさかのぼる。

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