怪奇愛好家。
トンネル前で3
「そしてここがそのトンネル
通称‘異次元トンネル’です!」
今は私服姿で、
髪型も変えた少女―榎本 菜月 (えのもと なつき)が
楽しそうに言った。
トンネルの前には警備員さんがいるので、
昼間よりは小さい声だ。
彼女と、
その仲間がここに居るのは、
今日の彼らの『集まり』とやらの場所が
ここに決定したからである。
何故僕までがここにいるのかと言えば、
それも数時間前に遡る。
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トンネル前で3