Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





指が絡む度に、私の気持ちは高まっていく。
課長の仕草一つ一つに胸が締め付けられる。


―――私は自然に口を開いた。



「私も………私も、課長のことが」


そこまで言うと、また唇を塞がれる。


一瞬だけ触れるキスを落とし、課長は空いている方の手で私の唇をなぞる。



「…続き、言って?」


そう言ってまた唇を塞ぐ。



「…詩穂」


私名前を呼ぶ声が優しい。
…たまらなくなった。



「―――課長が好きです」





< 111 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop