Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





「おはよう、詩穂!」


会社までの少しずつ慣れてきた道を歩いている途中、私は後ろからそう声をかけられ振り返った。



「静香!おはよう」


彼女は同期の静香。
冬に一泊二日で行われた内定者懇談会の時に意気投合して以来、会社で一番親しい友人だ。


緩くパーマを当てたロングヘアを一つ結びにしているだけなのに人目を引く静香は自慢の友人なのだ。



「いよいよ今日からだね!同じところに配属でよかったよ〜」


「本当に!ねぇ静香、お昼は一緒に食べようね?」


「モチロン!」


そんな話をしながら、私たちは会社まで急いだ。





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