Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





私は再び瞳を閉じた。






―――どのくらい経ったかわからない。


資料室の前を通る人の話し声で高野課長は我に返ったらしく、私の身体から離れた。



「………ごめん、俺…」


そう言って課長は私の唇を親指で拭う。


私の瞳にはいつの間にか涙がにじみ、肩で息をするほどぐったりしていた。



「…いいんです」


そう答えるのが精一杯だった。





< 89 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop