恋愛遍歴-愛を求めた日々-
康平とは、どんな事があっても切れたくないと茜は思う。
でも、康平に彼女が出来たり、再婚なんてしてしまったら、
終わってしまうのだろう。
そう考えると、凄く寂しくなってしまう。
『自分の人生きっちり考えろって言われても、私には小説しかないし…。
小説書けなくなったら、私じゃなくなるし。
もう、考えるのが面倒。さっ、寝よう』
着替えをして、化粧を落として、ソファーに座って一服する。
大きなあくびをしながら、書斎へと入り、光と話をした。
『光…、私はどうしたらいい。
教えてよ、光。私は分からないの…。
拓也の事は、昔は好きだった…。
でも、今はあの頃とは違うんだよ…。
戻りたい、三人で一緒に居たあの頃に…』
光に話をしても、何も変わる事はないが、聞いて欲しかったのだ…。