恋愛遍歴-愛を求めた日々-
リビングのソファーに座り、テーブルの上の携帯の電源を入れる。
こっちも見事に、メールや着信、留守電が凄い事になっていた。
『はぁー、携帯の電源入れるの恐怖になっちゃうよ…』
とブツブツ独り言を言いながら、チャックを始める。
留守電の中には、つい最近逢った、力の名前もあった。
「茜、また仕事忙しいのか。
時間ある時に逢いたいから、連絡頂戴」
『力かぁー、言わなきゃなんないなぁー。
あれから、もう二週間にもなるんだ…』
力との終わりを考えていた茜だが、執筆を始めて、すっかり忘れていた。
ふと、部屋の中を見回すと、余りの部屋の汚さに肩をがっくり落とした茜…。
『ダメだ、こりゃ…』