桜りっぷ

止まない

レストラン内、ウェイターに
誘導されて席へ・・・

こうして、浬、藍、茉優の三人
で飲食店に入る事は珍しく

席に案内されて、藍はどこに
座ればいいか迷ってしまう。

席に着く、浬に茉優。

私の席は、浬の、隣の席

それとも、茉優の、隣の席?

「藍、ここ」

そう言って、浬は隣の席を
ぽんぽんと叩いた。

「うん」

私は、浬の隣に座る。

何だか、ドキドキ・・・

「ねえ、何飲む?」

茉優は、メニューを広げた。

「私、ミックスジュースに
 しようかなぁ、アイは?」

「私は、クリームソーダ」

「アイ、すきだね・・・」

「藍、すきだな・・・」

重なる、浬と茉優の声・・・
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