(´Д`)
海は荒々しかった。
巧は寒そうに体を
震わせた。
「その服寒かった?」
「いや丁度いい」
ニヤリと笑い
浜辺に座った。
私もその横に座る。
彼が感じるものは
私には少ししか感じない。
―つまらん。
「なんかいいな」
彼は言う。
なにが。
と、言いたがったが
言わなかった。
「この海、2,3年前
爆発したんだぜ?」
話しているとき
彼はとっても
生き生きしていた。
「海の底に爆弾が
仕掛けられてたみたいでよ。
すんげぇ音がした。
俺、そのとき病室から見ててよ」
バァーンッと爆発音を
手で表現する。
病室の時とは
大違いだ。