キミと隣。

亜由菜Side


美咲が委員会だから先帰ってといわれたけど、待つと言って待っている。
みんな帰ったり部活に行ってるから静か。

屋上で涼んでたけど飽きた。
どこ行こう…
靴箱で美咲を待とうかな。
かばんとりに行かなきゃ。

ガラッと空けたドア。

「あ…」

上村が寝てる。
また隣になれたあたしは上村の隣の席にあるカバンをそっととる。
取って、帰ろうとするとパッと腕を掴まれた。

「ギャッ」

自分でもびっくりする声が出た。

「ど…どうしたの?」

「道上まってた。」

あたし??
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