結局、きっと…好き。

『それってお菓子のおまけについてたの?』


『あ、もしかして手作り?
飛鳥って器用なんだね〜』


みんな知ってか知らずか…。

本気で言ってんのか、からかって言ってんのか…。


どっちにしても悠里のように自慢できる雰囲気じゃないのは確か。


もちろん。

誰に何と言われようと、バカにされようと。

この指輪は私にとって宝物。


ナツメくんからもらった大事な大事な指輪。


みんな私の彼氏がナツメくんってことは知らなくても、私に彼氏がいることは知ってるのに随分な言われようだ。


はっは〜…ん?

さてはみんな羨ましいのね?!

彼氏とうまくいってる私を嫉んでるんだっ!


そう思ったら怒りよりも余裕がでてきて。


だからフフンッ…て得意気にほくそ笑んでおいた。


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