【完】きっと、ずっと恋をする

私は進学してまもない高校の廊下を足早に歩いていた。


昼休みの廊下は新入生の活気でまみれていた。



「ねえ、アドレス交換しようよ」



そう言いながらポカポカと春の日差しが入り込む、廊下で楽しそうに笑う新入生達。


私もその中に入りたいと思うけれど、それよりもなによりも、もっと大切なことが私にはあった。



「えっと…図書室って二階だったよね」



確か職員室の隣だったはず。

入学式の時に、校内案内で回った時に、うっすらと記憶に残った情報を頼りに、階段を上る。



「あった」



【図書室】の案内板を見上げ、そっと扉を開けた。



ガラガラガラ



図書室の中は、司書の先生が一人カウンターに座っているだけでシンとしていた。


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