キスしたくなる唇に。

+私死んでもいいです。

+++




すでに咲き始めた桜を、ただただ細目でながめた。


「卒業式…かぁ」




あたしはすごく適当にため息を窓の外にやると、丁度下に居た、卒業証書を手と一緒に振っている先輩を見つけた。



卒業式、もう終わったんだなあ。




なんてぼんやり思いながら、あたしもとりあえず手を振り返す。



「ん?」




そしたら先輩が、今度は手招きをするもんだから、あたしの足は無意識に階段を下りて、気づいたら息を切らして、先輩の前まで来ていた。



や、…やっぱり…あたし、足速いんじゃないか…?


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