クルイウタ

はじめての

美衣は、相変わらずな生活を送っていた。
授業が終わってからの微かに幸せな時間も一人の食卓も、特に変化がないまま季節は秋になっていた。


「美衣!早く早くっ!!次、直也先輩でるよ!」


今日は体育祭。自分達の競技そっちのけで美衣とあやは、直也を追いかけていた。


あやにも好きな人はいるのだが、それ以上に大好きな美衣と一緒に直也を応援するのが楽しいようだ。

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