好き、と言えば、



 時は流れ、とうとう土曜日を迎えた。

 そうこの日は、合コンの日。


 火曜日以来、光輝のことは避けている。
 中途半端な関係をどうにかしたい。
 その一心だった。

 だけど、いくら考えてもベストな答えは見つからなかった。

 ううん。告白するのが怖いだけ。





 「みーく!」

 夕方16時、駅前で待ちぼうけしていると聞きなれた明るい声が聞こえた。


 「桜ー、遅いよ」

 「ごめんごめん。櫂が起きなくて!」

 

 ふーん昨日はお泊りか。
 櫂くんのことグチッてるくせになんだかんだラブラブなんだよね。


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