愛を知った実験体(ラット)


No.5070は


流れてくるときに

服が破け

ボロボロの布と
プレートも削れ
5070がぎりぎり
のこる程度だった



「S・O・・T・O

SOTO


なんの跡だ?」




「ッハ・・・」

はっと目をあけた

「大丈夫か?

名前は?

わかるか?
川からながれてきてたんだぞ」



『・・・この男
だれ?

私は……』



「ごめんなさい

わからない」


「・・・そうか・・・

んー
警察に行けばわかるかも
もときた場所に帰れるな
街まで連れて行くよ」


「え・・・もと・・・きた場所
いや・・・いや

帰りたくない

いや・・・お願いします」

「えっえっ
わかったわかった

んーじゃ
しばらくここに
いるといい」


少女の尋常じゃないいやがり方で
何かあったのだと
思った男は

少女を家におくことにした

「ありがとうございます
なんでもしますから」


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