それは、ある晴れた日のこと。

#03.アイツの正体と奪われた唇



―――その日の昼休み。




「リサー。ご飯食べよ〜。」

今日もシホが
アタシを誘ってくれる。

「うん!」


アタシ達は決まって中庭でお弁当を食べる。


お弁当をもって
2人で教室を出ようとしたとき....


------ギュウッ!


「きゃっ!」

突然後ろから抱きしめられた。


犯人は確認しなくてももうわかる。

「中津ハルト!」


授業の休み時間になると

こうやって、
さんざん濃〜いスキンシップをとってくるから

さすがに予想はしてたけど。


「リーサ!俺も混ぜてよー。俺一人じゃ寂しいじゃん。」

-----ギュウッ

はぁ、

「もうわかったから、抱きしめるのやめてよー。」


自分のクラスの人はもちろん、

通りすがりの他のクラスの人に見られて

恥ずかしいったらない!



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