俺が恋したお嬢様



「…翔、どうすんの?」


「どうするって?」


休み時間、食堂で物思いに耽っていると悠斗が隣に腰掛けてきた。



「玲奈のことだよ」


分かってんだろ?と苛立つ。



「…どうもしないよ。俺には今、雪乃がいるんだし」


「でも忘れられねぇんだろ?」


悠斗のその言葉に肯定も否定も出来なかった。



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