【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
反対方面に来たものの、行くとこねーな。


ゲーセンでも行くか。


プラプラ歩いてっと、見たことあるヤツが本屋の店先で、雑誌を読んでいた。


……香月だ。


声かけようかと思ったけど、今日の昼休みに謝ったしな。


これ以上、特に話すこともない。

黙ってうしろを通り過ぎようとしたら、話し声が聞こえてきた。


「菜々、売り物に触らないの!早く中入りなさい」


……ん?


「ちょっとだけだから!今すぐ読みたいの」


香月って、菜々っつーんだ?


しかも……この本屋のウチのコかよ。


たまに帰りに寄ってたけど、全然知らなかったな。


< 148 / 707 >

この作品をシェア

pagetop