【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
こっ……怖い。


「なっ……なんでも、ないです」


目をつぶり、プルプルと首を振って否定する。


そんな私を見て、ますます怪訝な顔してる。


……イヤだ。


早く逃げよう。


机の中からペンを取り出し、へっぴり腰のまま立ち上がろうとすると、


立つ途中で体がグラついた。


ガシッ!


「……大丈夫?」


とっさに男のコが、私の腕をつかんで支えてくれる。


ひぃ~っ!!


全然大丈夫じゃないっ!


お礼を言わなきゃなのに、パニくってそれどころじゃないよ。


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