【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「ハイよっ」


……えっ!?


そしたら男のコは、私に近寄るのをやめて、


ボールを軽く投げてきた。


強すぎるわけでも、弱すぎるわけでもない、ちょうどいいスピードで。


だから私にも、飛んできたボールをうまくキャッチする事ができた。


「もっとうまいヤツと組めば?」


男のコはニッと笑って、今日廊下で見たような爽やかな笑顔を向けてくる。


……うわ、


さっきまで怖かったのに、その爽やかな笑顔のギャップは何?


不覚にも、胸がドキッと高鳴った。


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