【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「やべぇ、勢いで言っちまった」


「勢い!?」


「勢いだけど、ずっと思ってたから。……香月んこと、その……」


増田くんは自分の顔を、片手で隠す。


あれっ……。


もしかして、増田くん……照れてる!?


「あ~、クソッ。言えねぇな」


手を外した増田くんの顔、ほんのり赤い。


私の顔も、真っ赤なまま。


「……つまり、そーいうこと」


「そーいうこと……?」


曖昧過ぎてわかんない。


キョトンとしてると、増田くんがキッと私を見てくる。


「わかんねぇ?」


「う……うん」


そう言えば、手紙に「キスしたい!」って、書いてあったことを思い出した。


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