【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「付き合ってるって思えないんだよね。めったに会えないし、連絡もそんなに取ってるわけじゃないし。

たまに会えても……短い時間で、なんだかコソコソ会うっていうか」


「そんなのしょうがないじゃん!」


「私は……そういうのがしんどかった。会える日にすごく期待して待ってるのに、やっぱり時間ないってなって……。

いつも、すごく不安だった。また、会えないのかな、とか」


「それは……わかるけど」


「バイト先にね、タメの男の子がいて、夏休み遊ぼうって言われてるんだ。

この子が彼氏だったら、毎日会えるし、楽しいのかな~って、考えちゃうんだよね……」


「ナナがそんなこと言うなんて……。翼も類も、忙しいのに自分の時間割いてまで会ってくれる方がすごくない!?

私たちなんて、時間いっぱいあるんだよ?ナナは贅沢だよっ」


未来は呆れた顔して、校舎に走って行った。


< 533 / 707 >

この作品をシェア

pagetop