【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「香月さんも、カッコわりぃって……思ったよな」


えっ?


いつの間にか、向井くんがこっちを見ていた。


「お、思ってないよ!?」


ていうか、翼しか見てなかったから……。


「ウソだぁー。あんな大勢ん中でさ、みんな翼と類の応援だぜ。やる気なくすっつーの……」


まぁ……あの状態はちょっとかわいそうだったかも。


だけど、騒ぎになったときにはもう翼たち、かなり点とってたし、そのせいじゃない気もするけど。


「向井くんも、バスケうまいよね。相手が悪かった……だけ?」


「フォローになってね~。香月さんも、アイツのファン?」


向井くんは、ジトーッとした目で見てくる。


ファン……ていうか。一番、大好きな人だよ。


そう思ったら、顔がポッと赤くなった。


「……マジかよ!女ってなんであーいうヤツがいいんだろな。絶対、顔しか見てないよな……」


「そんなことないっ!!!」



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