【完】アイドル彼氏★好きになっちゃった
「普通科だったらダメっていうことなんで~、この女の子を芸能科に編入させるってのはどうですか?

ちょうどいいタイミングで、新人アイドルのオーディションがあって~」


おかんは、バッグから書類を数枚取り出してる。


「おぉっ、コレは……有名なプロデューサーの企画書じゃないですか。へ~、こんな企画があったなんて……。

コンセプトは、アイドル顔じゃなくてもいいから、親しみやすい雰囲気のいい子?ふむふむ、彼女なら当てはまりますねぇ」


先生はおかんの書類を見て、うなずいてる。


「実はですね~、もうこちらのお母さまとは事前に確認を取って、プロデューサーさんの方にも写真提出すませてるんですっ」


なにっ!?


その言葉に、未来ちゃんも驚いていた。


また、勝手に色々進めやがって……冗談じゃねぇな。


「類、おかんが勝手にやってることだから。止めるなら、早いウチに……」


「翼の母さんが助けてくれんなら、オレ言う通りにする。っつーかさ、未来と一緒の学科とか、夢みてぇ!

オレってチョーラッキーじゃん。やっぱこの学校入って正解だったな」


……は?


いや、そーじゃねぇだろ。


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