Infinite Information
「お兄ちゃん、どんな気分」

「世界のすべてが僕であるように感じる」

「そうだよね。
見て思ったとおりだね」


「………」

「お兄ちゃん、これから何がしたい」

「………」

「いろんなものを壊したいんだよね。
能力がどれぐらいの力を持っているのかを知るためにね」

「………」

「でも、止めておいた方がいいよ。
世界が壊れちゃうから」

「どうしてわかるんだ」

「わかるんだ。
それが私の能力だから」

「なら、教えてほしい。
僕はこれからどうすればいい」

「簡単なことだよ。
今は能力が目覚めるには早いんだよ。
だから目覚めてないことにすればいいんだよ」

「どうやって」

「記憶を消せばいいんだよ」

「………そうか」


僕は考えた。
この少女の言っていることはすべて的中していた。
僕がすべてを破壊したいことも。
でも今は理性を保っていた。
いつ理性がなくなるか分からなかった。


僕は決断した。
彼女を信じよう。
僕は記憶を消すことを『選択』した。
消す前に一つだけ聞きたいことがあった。


「………君の名前は」


少女は微笑みながら答えた。


「藤沢ナナミ」
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