不良彼氏〜金髪と天然〜
「…てことは、これから夏休みの間、小沢くんには会えないってことか」
ちょっと、いや…結構寂しいな。
あたしが1人落ち込んでると、小沢くんは気付いたのかあたしの頭を一回軽く叩いて、あたしの膝の上の携帯を取った。
「…小沢くん?」
「ん、これで何かあったら連絡取れるだろ」
そう言ってあたしに携帯の電話帳を見せる。
確かに小沢くんの名前が入っている。
「いいの??」
「……買い出しの時にも使えるしな」
なんだ……
要するに、もっとパシりやすくなるからってことか。
「まぁ、気が向いたら連絡してやるよ。」
その言葉が嬉しすぎてニヤニヤしてくる。
「んだよ、何ニヤニヤしてんの。気持ち悪りぃ」
そんな毒舌発言も嬉しい。
やっぱ、あたしはもう、小沢くん中毒だ。