◆東雲庵◆2011〜2013



さて。私事。


慌ただしい世間の喧騒のただ中にあって、奇跡的になるい日々を送っていますが、それも3月までかもしれません。

書きかけの作品は、なるべく「了」としておかなければ。



けれど


終わらせたくないような気もしてきます。


きっと多くの作家さんは同じような寂寥感を味わったことがあるのでしょう。





ここのところ

国文学専攻の友人が先日ふと漏らした些細なひとことが、ずっと胸に引っ掛かっています。

『もう作り話に興味はない。』


超現実主義者の彼女らしい。

学生の頃から“ご都合主義”が何より嫌いだったから。




しかし

物語は作り話であるけれど
紡ぐ側はリアルな人間な訳で。


そのストーリーが、登場人物が、“本物”になる瞬間は、必ずあるのだと信じたい。



昔、大好きな漫画家さんが言っていた。

『本物を描きたい!』と。


所詮は二次元の世界だけれど、その漫画が、キャラクター達が、“本物”になる瞬間は、何処かにある筈なんだ!と。


ふと思い出しましたが、懐かしいですね。

高河ゆんさん、です。

最高に美しい作品を描かれていました。


時が経って

自分で創作をするようになって
何となく、私にもその意味がわかるようになった。


色や形は違えど、全ての作品は“私”であるから。


だから、別れ難いのですね。






つらつら

駄文にお付き合い頂き有り難う御座いました。



また、お会いできますことを。


【立春】 了





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